ドル安値圏、JAL法的整理でドル売り懸念も…2010/1/19
1カ月ぶりの安値圏でもみあいが続くドル
- 安値圏のもみあいを続けていたドルは一時90.57円まで小幅に下落。今月15日の安値を下抜け、昨年12月21日以来1カ月ぶりの安値をつけた。
- 「トレンドが明確になったわけではなく、あくまでレンジ内の値動き」(都銀)
- 「90円台半ばが円の上値のめどとして意識されており、ここから円を買い進めるには材料不足」(国内大手銀行ディーラー)
- きょうの日経平均株価が比較的底堅く始まったことも円の上値を抑える材料となった。
キング牧師誕生日により米国市場は3連休明け。弱含んでいるドルは安値圏を行き来しているようだ。18:30には英12月消費者物価指数が発表される。事前予想では上げ幅が拡大されるとの見しだ。ポンド/ドルは12月16日以来の高値に到達。(編集部)
JAL法的整理でまとまった円買いとの観測
- 市場では、JALが企業再生支援機構へ支援を要請すると、これまでに手当てした燃料購入などに伴うデリバティブを解消する必要が生じるため、まとまったドル売り/円買いが出る可能性があるとの声が上がっている。
- しかし「数日に分ける手もあるし、支援の方向性が決まった段階から少しずつ(解消作業を)始めている可能性もある。いずれにせよ一時的な問題で、相場全体の流れに大きく影響を与える話ではない」(都銀)との声もあった。
たしかに相場が大変動するようなことはなさそうだ。激しい相場変動は害が大きい。緩やかな相場を望むのは真の公平を望むのと同じくらい難しいのかもしれない。(編集部)