日米の金融政策発表待ちで小動き…2010/3/15
日銀の追加金融緩和の観測
- 海外勢を中心に注目されている日銀の金融政策決定会合については、新型オペが拡充されるとの見方が広がっている。
- 「規模拡大が5兆円の上乗せにとどまるなど緩和が限定的なものなら、10兆円・6カ月を限度として、そこまでの追加緩和観測が残るだろう」(住友信託銀行マーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏)
- (日米の金融政策発表について)織り込み済みとの見方もあり、積極的に上値を追う動きは出ていない。
- 「昨年12月の新型オペ導入の際は発表と同時にいったん失望売りが出たが、その後はドル高・円安が進んだ。金融政策の発表に織り込み済みという言葉はない」(欧州系証券)
16日のFOMC政策金利発表、17日の日銀の金融緩和政策待ちで市場は様子見。東京市場での円相場は90円台で一進一退。年度末でもあり、輸出企業のドル売り・円買い需要の影響も軽視できない。(編集部)
円高局面では、ゆうちょ銀行の代理介入?
- 15日付日経新聞はゆうちょ銀行が昨年10-12月期に米国債3000億円を為替リスクを取る形で購入したと伝えている。
- 「3000億円の米債投資は、ゆうちょ銀行による”代理介入”だったのではないか。今後も円高局面では外為特会以外にゆうちょ銀行からの”代理介入”がある可能性がある。ドル/円は売りにくくなりそうだ」(外銀)
- 「当時、90円割れの水準で断続的にゆうちょ銀行の買いが入っていたとのうわさがあった。下値で拾っていたのかもしれない」(FX業者)
この件は特に海外勢に注目されているとか。海外市場で3週間ぶりの高値をつけたドル/円は、どちらの方向にも動き難い様子。
こんな時はチャートをしっかり見て意志決定をしよう。ドル/円の日足に平均足の売買シグナルを表示してみた。(編集部)