中国CPIの上ぶれで金融引き締め懸念へ…2010/3/11
中国の金融引き締め懸念でリスク回避選好へ
- 海外時間に半月ぶり高値となる90.83円まで上昇したが、その後は利食い売りが先行した。中国の2月CPIが2.7%の上昇とロイター予測(2.3%上昇)を上振れたことが中国の金融引き締めへの懸念につながったこともリスク回避の円買いを誘発した。
- 「中国の今年のCPI上昇率の目標である3%に近づいており、金融引き締め懸念から円が全般に買われた」(日興コーディアル証券為替ストラテジスト、松本圭史氏)
中国のCPI伸び率-2月は、中国の消費が最も上昇する春節(旧正月)を含んでいる為、金融引き締め懸念に直結させるのは早計では?との声もある。
そう言えば、日本の消費が冷え込む2月に中国人観光客の春節モードの買い物が大いに貢献したという報道を思い出した。あれも”大人買い”…?(編集部)
豪2月雇用者数変化は予想以下だが6カ月連続プラス
- 豪2月雇用者数変化は0.04万人と事前予想(1.50万人)を大きく下回る結果に。ただこれで6ヶ月連続のプラスとなった。
- 非常勤雇用者数の減少が雇用者数変化を押し下げていることから、今回の結果はヘッドラインほど悪くないことが読み取れる。
- 豪ドルは一連の中国の景気指標を受けて軟調な展開が続いている。(12:20)
- 2月の中国の消費者物価指数(CPI)が前年比2.7%上昇となり、市場予想の2.3%上昇を上回ったことで、豪ドル、ニュージーランド(NZ)ドル、カナダドルなどの資源国通貨が全面安となっている。(13:27)
- 「短期筋は各イベントの発表直後に円ショートを閉じる動きを見せた。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀政策決定会合を控え、利食いのタイミングを見極めていたようだ」(証券会社)という。ただ、短期筋の動きも一巡したもようで、クロス円の上値が軽くなってきているという。(14:52)
オーストラリアの雇用は改善傾向であることは確かなようだ。9日に発表されたオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)による2月の求人広告数は前月比で19.1%増加だった。この先の失業率は下がると見ることができそう。
オーストラリアでは住宅が人口に増加に追いつかず、住宅価格の上昇が心配されているとか。労働力を確保して、インフレを抑制して、輸出を安定的に伸ばして、投資を呼び込んで…というシナリオのようだ。職業専門性の高い移民の受け入れに積極的なオーストラリアだが、近いうちに移民の受け入れ業種の見直しが行わるそうだ。(編集部)
政策金利を世界地図で見てみる
数字で見るとピンと来ないものも、ビジュアル化すると新しい発見もある。今回は世界地図で政策金利を見てみた。FXで豪ドルが人気通貨である理由も見えて来る。(編集部)