マーケットをイッキ読み
FRBバーナンキ議長の議会証言を前に様子見…2010/2/24
米消費者信頼感指数の予想外低下でリスク回避
  • (東京市場は)米消費者信頼感指数が予想外に大幅低下したことで、リスク回避姿勢が強まった。
  • 注目されている今晩のバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言では、利上げへの距離感を見極めることになる。
  • コンファレンス・ボード(CB)が発表した2月の米消費者信頼感指数は、短期的な雇用見通しが悪化するなか、10カ月ぶりの水準に落ち込んだ。
  • 中国の預金準備率引き上げや米公定歩合引き上げなどで流動性相場に変調の兆しが出ていただけに「リスク資金はネガティブなニュースに神経質になっている」(準大手証券ストラテジスト)

米消費者マインド急低下でリスク回避、連鎖的な動きには歯止め | Reuters

  • 「バーナンキ議長が引き続きハト派的な発言をすればドルが売られる可能性はあるが、事前に利上げ期待が後退しているため、インパクトは限られる。(想定レンジ下限である)88円に向けて大きく動くことはない」(住友信託銀行マーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏)
  • (東京市場では)クロス円がこう着状態に陥っている。「クロス円が前日までに買いやすい水準まで低下したため、きょう設定の投信に人気が集まり、円売り材料となっている一方で、ギリシャの4大銀行格下げや2月のIFO独業況指数の予想外の低下でリスク回避的な円買いがクロス円で見られる」(東海東京証券のトレーディンググループマネージャー・二瓶洋氏)

米消費者マインド急低下でリスク回避、連鎖的な動きには歯止め | Reuters

今夜24時には、注目のFRB(米連邦準備制度理事会)バーナンキ議長が下院金融委員会の公聴会で半期金融政策報告について証言する。米経済、世界経済の先行きの不透明感で市場が右往左往している中、要人発言の注目度は高い。同24時にはガイトナー米財務長官の議会証言も予定されている。

リスク回避で結果的に円の独歩高となっているが、トヨタ問題など円には重しも少なくない。トレードには、冷静且つマメな心掛けが必要かもしれない。(編集部)

気になる欧州信用不安、ユーロ圏のグラフ

ギリシャ問題に端を発した欧州信用不安。今の為替相場を左右する最も重要なファクターだ。気になるユーロ圏と中国の国際収支のグラフを載せてみた。(編集部)

[世] 国際収支の推移(アイルランド、イタリア、ギリシャ、中国、トルコ、ドイツ、フランス、ポルトガルの比較)
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