ギリシャ問題くすぶり続けユーロ軟調…2010/2/15
ギリシャ問題などユーロ圏の問題はくすぶったまま
- ギリシャ問題などユーロ圏をめぐる問題は依然くすぶったままで、ユーロの先安観を指摘する声は根強いものの、昨年末から急ピッチな下げが続き「テクニカル的に買い戻しが入りやすい水準」(外銀)に達したことで、下値は買い需要が高まりやすいという。
- きょうはユーロ圏非公式財務相会合、16日はEU財務相理事会が予定されており、ギリシャ支援が議論される見通しで「ユーロ・ショート筋には警戒感があり、一段のショートメイクの動きはない。ただ、きょう、明日で具体的な支援策は出ないとみており、事前にショートを巻き戻す動きもない。東京市場ではレンジ取引になりそうだ」(邦銀)
- ただ「ギリシャの自助努力を前面に打ち出して突き放す形になれば、ユーロは大きく売られるだろう。CDS市場の動きをみながらになるだろうが、この問題での下値リスクは100ポイント、200ポイントではない」(邦銀)との警戒感もくすぶっている。
- 14日付の独紙ビルト日曜版に掲載された世論調査によると、必要であればギリシャをユーロ圏から除外すべきとの回答が過半数に上った。また、3分の2以上がギリシャ支援に反対すると答えた。
中国を中心としたアジア圏は旧正月、アメリカはプレジデントデーで、今日は小動きとなりそう。
それにしても、ユーロ下げが止まらない、止まる理由も見つからない。今日、明日の会合後に、さらなる失望売りが出る可能性もある。ユーロが弱いなら、ドルか円を買うことになる。FXユーザーは何をしているのか、マネーパートナーズの2月12日の売買比率(前営業日の同社未決済建玉での比率)を載せてみた。ユーロ/円、ユーロ/ドルともに9割近くのユーザーがユーロの買い持ち、ユーロ安に対応済みという様相だ。(編集部)