豪ドル急落、金利据え置きサプライズ…2010/2/2

豪ドル急落でクロス円つれ安、ドル買い、円買いへ

• 豪ドル0.8821米ドル付近に急落、豪中銀利上げ見送りで100ポイント下落。
• 豪ドルが対米ドルで急落したことを受けて「ドル買いが他通貨に対しても強まっている」（外銀）という。ドルは英ポンドやスイスフランなど幅広い通貨に対して上昇している。
• 「今回の利上げ見送りで利上げサイクルが終了するかどうかの判断は時期尚早」（ステート・ストリート銀行金融市場部長、富田公彦氏）
• 「このところの豪指標に、は行色がでており、インフレ率もターゲットの範囲に収まっていることから、中銀はいったん様子をみるという判断をしたのだろう。しかし、今後の政策をどうするかはこれから出てくる指標次第。ここからの豪ドルの下げ余地は限定的とみている」（富田氏）

（豪ドル0.88ドルの攻防、サポートの堅さ確認も | Reuters）

• (豪中銀-RBA)声明では「当面、据え置きが適切と判断した」としたものの、「経済が改善すれば、金利はさらに上昇へ」との見方も示しておりから、利上げサイクルが終了していないことを示唆している。

（マーケットニュース | ひまわり証券）

市場の60%がオーストラリアの政策金利引き上げを予想していたとか。

昨夜の米経済指標を好感してのドル買いが進んでから、数時間しか経っていない。RBAの発表前には様子見もあったようだが、期待感から豪ドルは上昇基調だった。発表直後のわずか1時間で豪ドル/円は1円以上も急落。

中国の経済活動の好調ぶりが中国の金融引き締め懸念を強めていることの影響も少なくなさそう。中国の舵取りを注意深く観察する必要がありそう…特に豪ドルのスワップ狙いには。

ドラマチックな相場のチャートを載せてみた。昨夜24:00のISM製造業景況指数-1月発表後と、本日12:30のRBA政策金利発表後の激しさが印象的だ。（編集部）