ユーロの先安感は消えず、クロス円軟調…2010/2/1
ユーロの先安感は消えず、ギリシャ問題抱える
- (東京市場では)米株安からアジア株安へと連鎖するなかでリスク回避地合いが続き、ギリシャ問題を抱える対ユーロを中心に円とドルが堅調。
- 「ユーロ/ドルは1.38ドル割れが意識されており、割り込むようなら下げピッチが早まりそうだ」(カリヨン銀行資本市場本部外国為替部ディレクター、斎藤裕司氏)
- ユーロの地合いの悪さに加え、これまでの下げの大きさから「証拠金取引による投げも出た」(国内銀行)
- ユーロ/円についても「まずは2008年4月28日の安値(124.38円)が意識されているが、ここを割り込んでさらに下落していく可能性が高い」(国内銀行)
先週からのリスク回避の流れは根強い。先週末に発表された米第4四半期のGDPが5.7%と予想の4.6%を大きく上回ったが、ドル買いトレンドがはっきり出たわけでもない。はっきりしているのはユーロが主要通貨に対して軟調だということ。
米DGPの上昇は継続しない、との見方も。先週のオバマ大統領の演説の行間には、安いドルで、輸出を増やすよ~というニュアンスもあるような。(編集部)
豪ドルは米ドル高受け軟調、利上げは?
- (豪ドルは)2009年12月以来の安値である0.8735米ドルを試す水準で、そこを割ればさらに09年10月以来の安値0.8566米ドルまで下落する可能性もある。
- 2日のオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の政策決定会合で大方の予想通り政策金利が4.0%まで引き上げられれば、豪ドルへの支援材料となり得る。
豪ドルは対円でも大きく値を下げている。リスク選好時の人気通貨だけに影響が大きく出ている模様。
今朝発表された豪ANZ求人広告件数-1月は3カ月ぶりのマイナス。一方、豪第4四半期住宅価格指数は、前回に続き予想を上回る結果となっている。明日の利上げには期待がつのっているが、じっくり構える余裕も持ちたい。(編集部)