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欧州通貨不安でユーロ売り活発化…2009/12/18
欧州通貨不安でユーロ売り活発化、対スイスフランで急落
  • ギリシャの格下げを背景に欧州の信用不安が強まっていることから、ユーロ売りが活発化しており、対ユーロでの円買いが他通貨に波及する格好になっている。
  • ユーロはスイス・フランに対して急落。3月以来となる1ユーロ=1.5000フラン割れとなり、市場ではユーロ売り活発化のきっかけになったとの指摘が聞かれている。
  • (ソシエテ・ジェネラル銀行の斎藤裕司外国為替本部長は)「パキスタンでクーデター発生との報道をきっかけに、安全資産のスイス・フラン買いや円買いが進んだ」と説明。その後は、パキスタン当局からクーデター発生の事実は否定され、売り戻されたとしている。

円が上昇幅縮小、パキスタンの政情不安めぐる報道に振れされる展開 | Bloomberg

  • ユーロは対スイスフランで1.4911スイスフランまで下落。「介入レベルとみられる1.50スイスフランを抜けてストップロスを誘発した」(大手銀行)
  • ユーロ/ドルも1.4306ドルまで売られて海外安値に接近。
  • 「スイス中銀がきょう介入を行うかが注目ポイント。朝方の急落で、1.50ドル付近にまとまっていたストップロスをつけ終わっており、介入すれば効果がでやすい。ただ、介入水準を切り下げている可能性もあり、実施されなければ介入水準を試すユーロ売り/スイスフラン買いが強まりそうだ」(国内金融機関)

ユーロが1.4911スイスフランに下落、ストップロスで下げ加速 | Reuters

ユーロ安が続行している模様。ギリシャは国債の格下げと同国の銀行2行の格下げ。今朝発表された英12月消費者信頼感調査は予想を下回り2カ月連続の悪化。市場がリスク回避に動きストップロスを巻き込んでユーロ安が加速しているという。

有事のスイスフラン買い、年末だというのに年末だからか…為替相場が忙しい。師走はトレーダーも走る。 (編集部)

まもなく日銀の金融政策決定会合の結果発表や総裁会見
  • 「海外勢の間には日銀の追加緩和に対する期待が強いため、日銀からのメッセージがないと失望感からの円買いも考えられる。午後はもうひと波乱ありそうだ」(国内金融機関)
  • 海外勢の間では、日銀の追加緩和を期待して円を売る動きもでており「日銀からのメッセージがないと、失望感につながる」(バークレイズ銀行、山本氏)という。

ユーロ1.4960スイスフラン付近、スイス中銀の動きに注目集まる | Reuters

15:30からは日銀の白川総裁の記者会見が予定されている。12月1日の臨時会合の直後でもあり、追加緩和は無し、市場への影響度は弱いと予想されていたが、そうでもないかもしれない。クリスマスが近づき年末相場も本格化、激しい変化に対応できる資金管理が重要だ。

2009年はドル安の年、2010年は米金利上昇とドル反発の年との声もある。市場予想ではアメリカの利上げは2010年夏だという。(編集部)

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