世界的な株安で投資家はリスク回避、ドル高&円高…2009/11/20
世界的な株安で投資家はリスク回避、ドル高、円高
- 世界的な株安を背景に、低金利のドルや円を調達通貨とする「キャリートレード」を解消する動きが出ている。
- きっかけは株だが、ヘッジファンドや欧米企業の決算を前に、きょうに限らず今後もドル・キャリーなどのポジションの縮小や益出しが出やすい状況が続く」「クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)も重く、円が買われやすい」(カナダロイヤル銀行債券為替部の高安佳子部長)
- 外国為替市場ではリスクの高い資源国通貨や新興国通貨が売られ、ドルや円が買い戻す動きが優勢(中略)ドルと円は主要16通貨に対して全面高となっている。
本日は大きな経済指標発表は無いが、米国市場の感謝祭と東京市場の祝日を控えて、高リスク投資の手仕舞いが相場に大きく影響しそうだ。全体的に方向感の乏しい中、堅調続きの豪ドル下落が目立った。NY時間では対ドルで0.92ドル台を割り込んだが、東京時間ではNZドルの下落を背景に1.26ドル台を回復した。 OECD(経済協力開発機構)はオーストラリア経済見通しについて「他のOECD諸国に比べ金融危機の影響が少なく、比較的強い回復をする」と予測している。 ユーロ/ドルの動きも気になるところ。本日はドイツの生産者物価指数の発表とトリシェECB総裁の講演がある。中長期的な戦略の為にもチェックしておきたい。 以下にユーロ圏の工業生産高の推移のグラフを載せてみた。(編集部)