マーケットをイッキ読み
米失業率10%超えでドル売り圧力…2009/11/9
米失業率10%超えでドル売り圧力
  • 10月の米失業率は1983年以来、26年ぶりに10%を超えた。市場では、景況感悪化に伴う米金利の先安観を背景に、比較的金利の高い通貨に対してドル売り圧力がかかりやすくなっている。 午前の東京外国為替市場では、ドルが対ユーロで弱含み。
  • 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、ドル安の進行に対する懸念が示されなかったことを受けて、低金利通貨のドルに売り圧力がかかりやすくなっている。

ドル弱含み、G20でドル安言及なし-米金利先安観根強い |Bloomberg

  • 日本時間9時30分に発表されたオーストラリア(豪)の経済指標が市場予想を上回り、対豪ドルで円が下落。他の高金利通貨に対しても円売りが優勢となり、対ドルでも円売りにつながった。

(外為10時 円、90円台に伸び悩む 豪経済指標の改善で | NIKKEI NET)

6日、NY時間に発表された10月の米失業率が予想を上回り10%を超えた。数値的に2ケタ台の心理的なインパクトも大きく、ドル/円は90円を下回った。
本日の午後15:00には米グリーンスパン元FRB議長の講演がある。アメリカ経済のマエストロと称され、金融危機に直接関わったグリーンスパンの発言は注目。
一方、先進国の中で順調にリセッションを脱却しつつあるオーストラリアは、ますます堅調。スワン財務相これは財政政策の結果であると見解を述べている。(編集部)

  • 「一番危険なのは、経済が自走力をつける前に刺激政策を終了してしまうことだ。オーストラリアも、今年だけでなく、来年も世界経済の情勢から無縁ではいられない。今すぐに経済刺激策を停止すべきだと言う人はいっぺん冷たいシャワーでも浴びた方がいい。」(豪スワン財務相)
  • 「オーストラリア経済政策が比較的うまくいっているのは、経営者が、政府の刺激策で労働者の雇用を続け、設備投資を続けても大丈夫だと安心していられるからだ。また、連邦銀行(RBA)の2度の利上げも政府の財政政策と完全に整合する」(豪スワン財務相)

「経済刺激政策続行は適切」|NICHIGO PRESS

とても健全な印象を受ける。豊富な資源があるから、と言ってしまえばそれまでだが。高齢化を見越した年金政策に早くから取り組んだり、スキルのある人材の移民を積極的に進めたり、最低雇用賃金を「生活できるレベル」に維持するなど、国を造るという意識を強く感じる。資産運用に豪ドルを選ぶ投資家も増えているようだ。(編集部)

着実な資産運用「ロングライフFX」をお求めならM2J
  • キャンペーン
  • セミナー
  • マーケットをイッキ読み
  • 経済指標発表スケジュール
  • ブログパーツ
  • FXの書籍・DVD