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今夜の米経済指標「雇用統計」「失業率」の様子見…2009/11/6
今夜の米経済指標「雇用統計」「失業率」の様子見
  • 米ダウ工業株30種指数.DJIが1万ドル台を回復したことできょうはアジア株の上昇も期待され、円の地合いは軟調と見込まれている。
  • 米国株の大幅上昇に加えてトリシェ欧州中銀(ECB)総裁が1年物オペの終了を示唆するなどドルをファンディング通貨とするキャリー・トレードが強まりやすい環境にはあるが、きょう発表される米雇用統計をにらんだ様子見ムードからユーロ/ドルの上値も限られると予想されている。

きょうの予想レンジはドル90.20―91.20円、米雇用統計待ち|ロイター

  • 日米の株価上昇を背景に投資避難的な円買い圧力が弱まっているものの、米国の雇用統計発表を控えて、積極的に円を売る動きは抑制されているとみられる。
  • 米国時間には10月の雇用統計が発表されるが、ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想によると、非農業部門の雇用者数は前月比で17万5000人の減少と、雇用の減少ペースは前月の26万3000人減から鈍化が見込まれている。
  • 10月の失業率は9.9%と、1983年以来最悪の水準が予想されている。

(円小動き、米雇用統計を警戒-株高で避難的買いは鈍化 |Bloomberg)

今夜22:30には米経済指標発表が目白押し。注目は非農業部門の雇用者数と失業率だ。先日のISM製造業景況指数や新規新規失業保険申請件数は予想を上回っていたが、これで今夜が占えるほどアメリカの事情は楽観できない。アナリストによれば失業率が10%の大台に乗った場合は、数字のインパクトが相場を大きく動かす可能性が大きいとか。 雇用統計の結果次第で円高ドル安または、ドル高円安のどちらにでも動く。こんな相場ではスピード感のあるトレードが美味しい。スピードに弱いと自認するなら、ポジションを整理して相場から離れていよう。(編集部)

世界地図でグローバルな失業率を見てみよう

アメリカ発の金融危機の実態をグローバルに捉えてみよう。昨夜は英国の金融緩和拡大と英国・ユーロ圏の政策金利据え置きの発表があったばかり。直後のトリシェECB(欧州中銀)総裁が、いくつかの意味深い発言をした。「強いドルを支持する米国の姿勢を評価する」は米ドルが基軸通貨として世界経済を牽引すべき、と聞こえる。「アジア新興国通貨の秩序ある上昇を歓迎する」も意味深い。(編集部)

世界の失業率
出典:tradingeconomics
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