米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を控え様子見…2009/11/4
米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を控え様子見
- 市場筋では「FOMCを前に、マーケットのスタンスが決まらず、もみ合いになりそう」(外国系金融機関)と指摘する声が一般的。
- FOMCの声明内容次第では「これまでのドル安の流れをつくってきたとされる、いわゆるドルキャリー取引が様変わりする可能性がある」(国内金融機関)。
- 市場の関心は、FOMCの声明が景気回復を反映して微調整され、非伝統的金融緩和からの出口の時期を何らかの形で表現するか否かに集中している。
- 前日は金価格が過去最高値を更新し、原油価格も上昇したことがユーロの反発につながったことから、「ドルキャリーが依然続いているとの印象が強く、ドル安の流れは変わっていない」(外為アナリスト)。
本日の注目材料は28:15に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表。景気の見通しに関する微妙な表現が相場を大きく動かす。出口戦略をほのめかす発言があるとCITグループの破綻でリスク回避に向かっていた相場がリスク選好に動く可能性も否定できない。
様子見ムードの東京市場の中、今朝、オーストラリア統計局が発表されたした9月の小売売上高が予想外の減少だったことで豪ドルは軟化した。前日の政策金利の利上げで期待感が高まったいただけに大げさな失望反応が出たのかもしれない。その後に発表された住宅建設許可件数は前月比2.7%増で市場予想を上回った。
オーストラリアの景気回復は中国の資源需要の改善によるもので、国内の実態はまだ回復の入り口とする指摘もある。一方では連邦選挙を目前に、政府が経済刺激策を縮小するはずが無いとの意見もある。(編集部)