リスク選好が若干後退、しかし豪ドル強し…2009/10/19
リスク選好が若干後退、米ドル反発
- クロス円が全般に軟調。
- 先週末の米国株に続くアジア株安に伴い、高利回り資産への需要が後退した。
- 特にユーロは前週に対ドルで1年2カ月ぶり、対円でも2カ月ぶり高値を更新するなど買いが勢いづいていたことで、あすの欧州連合(EU)経済・財務相理事会を控えて利益確定の動きが出やすくなっているという。
急騰の後は必ず調整があることは、いつも忘れずにいたい。先週末に、米バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)の第3・四半期決算が予想を上回る赤字幅発表、ミシガン大消費者信頼感指数が前月比下落で、投資家はリスク回避に動いたという。本日も引き続き、アップル等の米大手企業の決算発表が待ちうける。さらに24:00に予定されているバーナンキFRB議長の講演も注目度が高い。(編集部)
しかし、豪ドル、NZドルは強し
- RBA(豪準備銀)高官は、豪ドルの見通しについてはコメントしない、とする一方で、世界的金融危機による不確実性が収束したため、より正常な金融政策決定に戻ることが適切、との見解を明らかにした。同コメントを受けて、豪ドルは一段高となっている。
- ニュージーランド(NZ)4位の銀行、ASB銀行によれば、同国経済は先のリセッション(景気後退)から回復しており、2011年3月までの1年間の成長率は予想を上回る見通しだ。
金融危機以前のオーストラリアのインフレは目を見張るものがあった。そして、今、RBA(豪準備銀)は、早くも金融危機以前のインフレ対策に一歩を踏み出している。最近のオーストラリアと中国の絆はますます強くなっているようだ。オーストラリア経済は中国経済と双子のように、あるいは兄弟のように上昇していくのだろうか。(編集部)