ドルは全面安、豪ドル急伸の影響で…2009/10/8

ドルは主要16通貨に対して全面安

• 世界景気の回復期待を背景に低金利のドルから比較的金利の高い通貨に資金が向かいやすくなっている。
• オーストラリア統計局が発表した9月の雇用者数が市場の予想に反して前月比でプラスに転じたことで、豪ドル買い・ドル売りが進行。その他の主要通貨にもドル売りが波及。

（Bloomberg 2009/10/8）

• 今夜、BOEとECBが政策決定会合を開く。市場では双方とも政策の現状維持がコンセンサス。
• 「BOEは資産買い取り規模拡大による金融緩和環境を維持する可能性がありそうだ」「現在買い取り予定額をほとんど使っており、11月の期限までもつのか疑問。拡大になれば、ポンド売りになるだろう」（FX業者）

（時事ドットコム 2009/10/8）

今夜は、20:45のECB(欧州中銀)政策金利発表、20:30トリシェECB総裁記者会見が予定されている。特にトリシェECB総裁の発言が注目材料。豪ドルの堅調、英ポンドの軟調が注目通貨ペアであることはウォールストリートジャーナルで報じられたばかりだ。かつての大英帝国と未開の島オーストラリアのコントラストが妙。（編集部）

オーストラリア、金利上昇が住宅市場に与える影響

• 8月の住宅融資が前月比居で住用物件が同1.7％減に下降した一方で、投資用物件は同7.6％増に伸びた。
• JPモルガンのエコノミストであるケバンズ氏は投資用物件の融資が伸びたことについて、「8月に認可された融資全体の約27％が投資用融資だったことからも分かるように、投資家が住宅市場に戻ってきている」と説明。また、RBAのスチーブンス総裁が住宅市場のバブル化を懸念していることに言及し、「RBAは住宅融資の需要減を歓迎するだろう」

（NNA.ASIA　2009/10/8）

ますます経済好調ということか？ オーストラリアに行くといえば、カンタス航空で飛ぶというのが通例だが、民間航空が低調な今、カンタス航空は強気。子会社の激安航空会社ジェットスター航空の路線開発では、将来の可能性が見込めるアジアの都市間路線に戦略的な投資をするとか。（編集部）

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