ロンドン市場(午前)ではドルが対ユーロで続落…2009/10/5
ロンドン市場(午前)ではドルが対ユーロで続落
- 午前のロンドン外国為替市場では、ドルがユーロに対し続落。7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議がドル安回避に向けた措置を打ち出さなかったことを受け、ドル売りが優勢となった。
- 「G7は当面のドル安を容認しているようだ。実際の許容水準を見極めるため、市場参加者がドル売りを加速させることになる」(UBSの為替ストラテジスト、ジェフリー・ユー氏)
ドル、対円で上値は重く、下値も底堅い
- 米雇用統計の悪化からドルは急落したが、米株が下げ渋ったことや投信設定に伴う円売り需要も出てじりじりとドルは買い戻された。
- 雇用統計後に85円、80円と下値を試す展開にはならなかったことで「(中長期的にはドル安で)ドルの上値は重いが、下も底堅い展開になってきている。今後は緩やかなドル安方向になりそうだ」(邦銀)と予想。
- 今夜には米ISM非製造業景況指数が発表される予定で、注目が集まる。市場では「予想を下回ればリスク回避から円買いになりそうだ」(国内証券)。
ドルがじりじりと下げる方向には変わりはないようだ。一方クロス円が堅調。豪ドルは明日のRBA(豪準備銀行)の政策金利発表での利上げ期待で強気の展開を見せている。今夜23:00に発表される米ISM非製造業景況指数(Institute for Supply Management)は、製造業の景気転換の先行指標として注目される。米国の景気刺激策、低燃費自動車への買い替え支援策が8月後半で終了したことなど、悲観材料は満載だ。(編集部)