景気回復期待の後退で円高、米雇用統計発表の影響は?…2009/10/2
米失業保険申請数の増加で円高、景気の早期回復期待の後退で
- 2日朝方の東京外国為替市場は、米株安や米長期金利の約4カ月ぶり水準への低下を受けて、円買い・ドル売りが優勢となっている。
- 株安を受けてクロス円取引でリスク回避目的の円買いが進んでいることで、対ドルでも円高に振れている。
昨日発表された米国の週間失業保険申請数は先週から1万件以上も増加した。住宅関連などでは回復の兆しが出て来ているものの、市民が実感するまでは遠い。アメリカのクリスマス商戦の準備もチラホラ聞こえてくる。ウォルマートは昨年10品目だった10ドル均一を100品目に増やすとか…激安戦争は日本も同じ。(編集部)
今夜21:30の米雇用統計の発表を控え市場は様子見ムード
- 全般は今夜の9月米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強まりやすい状況だが、市場では前日から強まり始めたユーロ安に関心を寄せる声が上がっている。「投機的に買われてきた動きに一服感が出始めている。
- 対ドルや円のみでなく、幅広い通貨に対してユーロの調整売りが続く可能性もある」(都銀)という。
FXでドル/円に次ぐ人気の通貨ペアがユーロ/ドル。弱まるドルで強気のユーロを追いかけていたユーザーも多いことだろう。今夜の経済指標発表には注意したい。米国 非農業部門雇用者数の推移をグラフにしてみた。(編集部)
米国 非農業部門雇用者数の推移
出典:TradingEconomics