南アランド軟調、豪ドル堅調、気になる資源国通貨…2009/10/1
南アランド軟調、インドの携帯電話最大手との統合交渉破談で
- インドの携帯電話最大手のバーティ・エアテルと南アフリカの同業最大手MTNが行っていた統合交渉が期限の30日に破談となったことがランド売りのきっかけになったとの声が出ている。統合が実現すれば世界3位の携帯電話会社が発足するとあって「事前に(統合の)期待感で南アランドを買う動きがあっただけに、(破談で)失望感が強まるとの見方」(外銀)から南アランドが売られたという。
人気の南アフリカランドはFXでも注目の通貨。来年のワールドカップ開催での成長にも期待感が高まっている。一つ一つの期待要因の行く末で大幅に上下する南アランド。投資スタンスを特に明確にして取り組みたい通貨だ。(編集部)
豪ドル堅調、住宅価格高騰でバブル懸念も
- 豪ドル/米ドルAは一時0.8860ドルまで上昇。海外市場の高値を小幅に上抜け、昨年8月下旬以来1年1カ月ぶり高値を更新した。
- 中国物流購買連合会が発表した9月の購買担当者指数(PMI)は54.3と前月の54.3を小幅に上回った。景気判断の分かれ目となる50を上回るのは7カ月連続。
中国とオーストラリアの経済には強い連動要因があるという。そして、オーストラリアを最大の貿易相手国とするニュージーランドは、それに連動する。オーストラリアの8月の住宅価格が高騰し、豪準備銀行(RBA)はバブルを懸念していると報じられた。ANZ(オーストラリアニュージーランド銀行)は9月29日に中国開発銀行と代理店契約をしている。(編集部)