NZドル利上げ観測が下支え、1年1カ月ぶりの高値…2009/9/24
NZドル利上げ観測が下支え、1年1カ月ぶりの高値
- NZドル/米ドル23日の取引でつけた昨年8月以来1年1カ月ぶりの高値から小幅に調整しているが、高まり始めた「利上げ観測が相場を下支えしている」(外銀)という。
- NZドル/円は前日海外時間に昨年10月以来11カ月ぶり高値を更新。
- NZドルは日本の連休中、主要通貨の中で最も大きく上昇。
- 9月10日のRBNZ(NZ中央銀行)の政策金利2.50%の据え置きは予想通りだが、声明文にRBNZの金融政策スタンスの微妙な変化が感じられた。
- 2009年9月の声明文は追加利下げの可能性を残しながらも、RBNZの利下げスタンスが後退していることを示している。
- 5四半期連続でマイナス成長を記録していたNZ経済は、2009年第2四半期のGDP(国内総生産)で6四半期ぶりにプラス成長となり、NZ経済はリセッション(景気後退)から抜け出した。
- NZ経済は外部依存度が高い。なかでも特にNZの最大の貿易相手国であるオーストラリア経済はプラス成長を続けている。
- オーストラリア経済が堅調なことは、NZ経済にとっても大きなプラス要因となるだろう。
主要国通貨の中で最も金利が高かったNZドル。相次ぐ利下げで高金利の魅力が薄れていたが、そろそろ復活の兆しか…。現在2.5%の金利は、昨年7月以前は、なんと8.25%だった。NZドルの政策金利の推移をグラフにしてみた。(編集部)