ポンド下落、英金融大手ロイズの健全性に対する不安で…2009/9/18
英ポンド下落、英金融大手ロイズの健全性に対する不安で
- 午前の東京外国為替市場では英ポンドが下落速度を速めている。
- 英金融ロイズ・バンキング・グループが政府資産保証からの離脱を断念したとの報道を受けて、ポンド売りが強まった。
- ポンドは対ユーロで5月14日以来の安値、対ドルで今月8日以来の安値まで値を下げている。
- 市場では、英ロイズ・バンキング・グループが政府の不良資産保証スキームを申請する可能性が出てきたとフィナンシャルタイムズ紙が伝えたことが話題となっている。ただ、全般は長らく続いてきたドル売りポジションの調整との見方も複数あった。
ポンドが新たなキャリートレード通貨になる可能性?
ポンドの下落にはウォールストリートジャーナル紙(電子版)の「ポンドが新たなキャリートレード通貨になる可能性?(A New 'Carry-Trade' Currency? U.K. Pound Emerges as Possibility)」という記事の影響もあるとの説もある。たいへん興味深いトピックだ。記事では、数年来、キャリートレード通貨として位置づけられていた日本円にポンドが取って代わるというのだ(the possibility that the pound could become the new yen)。
New York Mellon銀行のNeil Mellorによれば、ポンドは円に対して有効なキャリートレード通貨だという。8月の初頭に比べ、ポンドは円に対して6.5%の下落、さらに豪ドルにたいしては7%もの下落だという。参照記事:
The Wall Street Jounal 2009/9/18(編集部)