円高ドル安の潮目が変わったわけではない… 2009/9/15
円高ドル安の潮目が変わったわけではない
- 前日のニューヨーク市場では、世界的な株安を受けてこれまでリスク資産として買われていた高金利通貨や金などの商品が売られ、ドルは一時91円14銭まで上昇。
- 市場関係者は「ドル高・円安の潮目が変わったわけではない。ドルが売られやすい地合いに変化はない」と指摘した。
- 日経新聞朝刊は、民主党の鳩山由紀夫代表が14日、新財務相に藤井裕久最高顧問を起用する方針を決めたと報じた。
- 「日経の記事にもっと反応すると思ったが、(為替市場の)反応は限定的だった。民主党政権が円高誘導するわけではないので、市場も現在のドル/円水準から大幅にドルを売り込むこともできないのだろう」(米銀)との声も聞かれる。
- 藤井氏は為替市場への介入に否定的な見解を示しており、「円買い材料として意識される」(外国銀行ディーラー)との指摘もあったが、今のところ反応は限定的。
急激な円高が一服したようだが、ゆるゆると円高に向かっていることには変わりないようだ。英国の住宅指標の改善で英ポンドは上昇、全般にクロス円は軟調。本日は五・十日で決済が集中しやすい為、ドル買い傾向が出る日だ。
本日は米ドル/円と米国10年債のグラフを重ねてみた。何がみえてくるか…。(編集部)