さらに円高、ドルが90円台に下落… 2009/9/11
さらに円高、ドルが90円台に下落
- ドル/円が90円を割り込み、90.99円まで下値を切り下げた。
- 金価格の急伸が今週に入ってドル安の一因となり続けているだけに、市場では安値圏で推移しているドルに再び売り圧力が強まる可能性が指摘されている。
- 「下値での買い戻し需要も根強い」(都銀)、「90円を目指す展開に変わりはない」(外銀)
- 「中国の指標が予想より強いものになると、まず豪ドルが上昇するだろう。連れてドル売りの流れができて、ドル/円も91円前半の勝負になる」(国内金融機関)との声が上がっている。
ユーロは対ドルで一段高、高値を更新している。豪ドルは相変わらずの堅調だ。オーストラリアの農業景況感(2009年7~9月期)が1年3ヵ月ぶりにプラスに転じたと農業金融機関のラボバンクが報じている。食糧自給率200%超えのオーストラリア強し、ただし豪ドル高は輸出比率の高い農産物には厳しい側面があるという。(編集部)
スパイラル的なドル売り底なしの可能性
- ドル・円相場が心理的な節目である1ドル=90円を割り込んだ場合「スパイラル的なドル売り」に陥る。東海東京証券金融市場部トレーディンググループマネージャー、二瓶洋氏は11日のブルームバーグ・ニュースとのインタビューでドル安が加速する可能性を指摘した。
- また、90円を突破しドル安・円高が加速する局面では「輸出関連株が売られて、日本株をはじめ世界的な株安が必ず続いてくる」と予想。「世界的な株安により安全資産である米国債が買われ、米長期金利の低下がドル売りに拍車を掛けるという、スパイラル的なドル売りに陥る可能性がある」としている。
米ドルの信頼性が問われ続けている昨今、8日にスイスに本拠を置く非営利団体、WEF(世界経済フォーラム)から発表された世界の競争力ランキングが発表された。以下に主要国とアジアの順位を一覧にしてみた。日本は巨額の財政赤字と世界最大級の公的債務がマイナスポイント、ビジネスの成熟度とイノベーションがプラスポイントなのだそうだ。米国はとうとう1位を退いている。(編集部)
データ:asahi.com newsclip.be