円相場は続伸、ドルは主要通貨に対し全面安… 2009/9/9
円相場は続伸、ドルは主要通貨に対し全面安
- 午前の東京外国為替市場ではドルが弱含みに推移している。金相場を中心とした商品市況の上昇基調を背景に米株相場が続伸したことを受けて、投資避難的なドル買いの動きが後退している。
- 商品市況の上昇基調を受けて、前日の米株式相場はエネルギー関連株主導で3日続伸。投資家の間でリスク資産向け投資を回避する動きが緩和するとの見方を背景に、低金利のドルなどから、資源国や高金利の通貨に資金が流れやすくなっている。
- 本日は、中国株価に加えて、前日ドル売り材料となった商品市況動向に注目しながらの神経質な展開が予想される。
- 市場には「民主党は円高志向」とのイメージが依然残ることも事実。これを手掛かりに、投機筋がもう一段の円買いを仕掛けるか、が一つの注目点となる。
- 取り敢えず、市場では「ドル円が90円を下回る水準まで円高が進んだ場合の市場介入の有無」に関しての関係者の発言を、新政権の為替政策を探る手掛かりとして待っている、との声も。
米ドルは既に安全資産ではなくなっているらしい。日本円も安全資産とは言い難いかもしれない。当然のことながらエネルギー、資源関連は世界経済の優等生。弱含んだドルに対してユーロは豪ドルと同様に高値を更新。今夜21:15にはカナダの経済指標発表「住宅着工件数」がある。カナダは先進国中の資源国(産油国)であり、地理的にはアメリカの影響を大きく受ける興味深い資質を持つ投資対象だ。
※豪ドルは数分前のオーストラリア7月小売売上高が事前予想に反してマイナスであったことを嫌気して現時点では急落している。(編集部)