ユーロ、豪ドル堅調、独指標に対する期待も… 2009/9/7
ユーロ、豪ドル堅調、独指標に対する期待も
- 午前の東京外国為替市場ではユーロが堅調な推移。
- 資産管理サービス信託銀行資金為替部の野村祥宏調査役は、オーストラリア・ドルなどの高金利通貨買いにつられてユーロが上昇したと説明。独指標に対する期待もあり、「ユーロを売っていく感じではない」としている。
先週末の米経済指標発表で雇用統計は改善を見せたものの、失業率は1983年来最悪の指標となった。失業率は雇用者数や住宅・鉱工業の指標に数カ月遅れで反応する指標だ。本当の景気回復は、やはり失業率の減少を経て消費が拡大してから。失業中にお金を使わないのは道理。今週はドイツやオーストラリアの経済指標発表も注目材料だ。(編集部)
4日の米雇用統計発表後は円安基調
- 雇用統計後、円安基調になっていることについて、市場では「今まで円買いが続いていたのを一旦閉じてドル買いに転換している」(邦銀)と指摘する声があった。結果好感で株価が上向きに反応したこと円安要因になっているとし、今後は「この状況が長続きするかがポイントとなるだろう」(同)との声が聞かれた。
- 一方、別の市場関係者は「ADP雇用統計が悪い数字だったことによる警戒感の反動が出た」(シンクタンク)と話した。「米景気は個人消費が回復するかがポイント。2番底とはいかないまでも、景気に対する不透明感から足踏み状態が続きそうだ。材料次第ではさらに円高に向かうだろう」(同)と予想している。
本日、米国はパブリックホリデー『レーバーデー』、今夜はNY市場が休場で静かな夜になりそう。短期トレードが主流の最近のFXだが、今夜あたりは、じっくり日足・週足で長期のチャートを眺めて、大きな流れをつかむのも良い。(編集部)