クロス円相場が全般的に下落、リスク回避の動き… 2009/8/27
クロス円相場が全般的に下落、リスク回避の動き
- 原油・商品安や世界的な株価の下方調整リスクが意識され、「リスク・オフ」(リスク資産を回避する動き)の機運が高った結果、クロス円での円の買い戻しが活発化して、クロス円相場が全般的に下落。
- 中国株と連動性が高いとされる豪ドル/円AUDJPY=は朝方の78円前半の高値から77円前半へと下落。原油安も豪ドル安の背景と見られている。
- 中国国務院(内閣に相当)は26日、一部セクターにおける過剰生産能力や無駄な投資を削減するため、対策を講じる方針を示した。
- 27日の外国為替市場で、オーストラリア・ドルとニュージーランド(NZ)ドルは3日続落。中国政府が鉄鋼やセメントなどの業界の過剰生産能力の抑制を検討していると発表し、世界経済の回復が鈍化するとの懸念が高まったことが影響している。
豪ドル好きには興味深い状況かもしれない。好材料が続いているオーストラリアだけに、待っていたFXユーザーもいることだろう。ドル円に比べボラティリティが大きく、動きが素直なところが豪ドル人気の理由だろう。(編集部)
オーストラリアの貿易収支の推移グラフ
以下はオーストラリアの貿易収支の推移。オーストラリアの主な輸出品目は天然資源~小麦・ウール・鉱物・天然ガス・石炭。輸入品目の主力はコンピューター・通信関連。貿易相手国は日本、中国、米国、ニュージーランド。英連邦として自らの国のアイデンティを遠くヨーロッパ地域に求めて苦戦し、アジアとして生きる道を選んで久しい。近年の中国経済の勢いと中国好きの首相の影響で、日本との関係が薄くなった感は否めない。(編集部)