中国株の軟調を背景にドル安・円高… 2009/8/19
中国株の軟調を背景にドル安・円高
- 19日午前の東京外国為替市場のドル円相場は、日本株や中国株が弱含んだことを背景に世界経済の先行き不安が高まり、ドルが売られ、ドル安・円高。
- 昨夜発表された米住宅着工件数などの経済指標の弱さを嫌気し、ドル売り・円買いに。
- 市場では、為替相場で中国株の存在感が大きくなってきたとの声も。
7月の米住宅着工件数は前月比で-1%となったが、数か月単位で見ると住宅関連の経済指標は緩やかにリセッションからの脱皮している感じだ。年率換算58万1千戸という数字は、人口増加を考慮した80万戸程度が妥当とされているラインを遥かに下回っている。それはそうだ、と思う。失業しているのにローンを組んで家を建てる人は居ない。(編集部)
ドルは下落へ、準備通貨としての地位に懸念
- 債券ファンド運用最大手、米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は19日、ドルについて、米国のマネーサプライ(通貨供給量)の増加などに対する懸念で準備通貨としての地位が揺らいでいるため、下落するだろうとの見通しを示した。
- 外貨準備高が世界最大の中国およびロシアは、ドルに代わる新たな準備通貨の創設を呼び掛けている。
このところの中国株価の相場への影響力を見ても、米ドル主導の時代は終わった感が強い。以下は各国の外貨準備高のトップ10。(編集部)